『日本の伝統展』のお知らせ  

伊勢丹三越店での展示会が無事終了いたしました。
お忙しい中、お越しくださった皆様ありがとうございました。

次の展示会のご案内です。

『日本の伝統展』木村漆工房出展
会期:平成26年4月16日(水)〜21日(月)
会場:新宿高島屋11階
時間:10:00〜20:00
   18日(金)19日(土)は20:30まで
   最終日は18:00閉場

木村は19日(土)から21日(月)まで会場におります。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

さて、東京に出発するまで仕事仕事と手を動かしております。

先日、新しい研修生がきました。
数年漆の仕事をしており、ひと通り作業は出来る方なのですが
若手育成事業の研修生として、課題作を制作して技術等の習得に
励みます。

初日は、初心に返って、道具作りです。


漆刷毛の切り出しです。
漆の刷毛は人毛を板で挟んで、鉛筆のように削りだして使用します。
植物油で漆を洗い出し、保護のため油をつけて保存しますが 
刷毛の始末が悪いと漆で毛が固まって使えなくなります。

漆の作業は準備や後片付けにとても時間がかかるんです。
色の違う漆を塗るのに、絵の具のようにはいきません。


木村も一緒に刷毛を金槌でとんかんとんかん叩きます。
強く叩くと毛がちぎれるので時間をかけて丁寧に叩きます。

今、刷毛職人は日本で一人だとか。
丁寧に使うとずっと長く付き合える道具です。
大切にしたい相棒ですね。