無事に納品
6月13日(金)に青森市にアンジェリックがオープンいたしました。
弘前では有名なケーキ屋さんでシュークリームはパリパリの皮がとても
美味しんです。
たくさん美味しいケーキがありますが最近、唐塗の模様のチョコも発売されて、ますますお気に入りのお店。
知り合いにもアンジェリックのファンが多いです。
そして青森市出展に伴い漆ボードの依頼がありました。
ケーキを陳列するショーケースの腰板部分に紋紗塗り。
正面と左側のショーケース2箇所に対し3メートルと4メートルの長さで重さもかなりありますし場所をとるため実家での作業となりました。
オープン4日前に納品。
五代目も取り付けのお手伝いです。
無事納品ができて一安心。
白と黒を基調にしたシックでおしゃれなお店。
ますます色とりどりのケーキが輝いて見え、漆がうまく引き立て役となっております。
こういった引き立てるというお仕事ができて漆にとっても職人にとっても光栄な限り。
どうぞ青森市の方、近くに行かれる方、是非お立ち寄りくださいませ。
心がワクワクします。
日本橋高島屋
桜の花が散ると林檎の花が咲きます。
林檎の花が散ると、そろそろ田植えの季節。
と同時にあちこちの小学校の運動会。
ここ3年は毎年運動会と展示会が重なり、五代目は下の子の運動会に不参加。
去年の小学校最後の運動会の親子障害物競走は私が走りました。
ちょっと寂しい思いをさせてしまいましたが、今年はもう中学生。
お土産を期待してるようです。
さて、その展示会のご案内です。
本日21日(水)から26日(月)まで日本橋高島屋8階催事場にて
『日本の伝統展』に出展いたします。
お時間がございましたら是非お立ち寄り下さいませ。
春は透明感のある季節です。
庭の白いすみれが楚々と咲いております。
公園や街路樹にハナミズキが
ハナミズキの花びらだと思っていた部分は実は苞と言うんだそうです。
中心部分が花なんだとか。
どうりでちょっと硬そうな花びらだなと思っていました。
ひとつ発見。
小さな発見がとても嬉しいし楽しい。
小さな発見は、よりよく生きる事かなと感じる今日この頃。
漆山
先日、小笠原富輝さん所有の山に行ってきました。
目的は山菜採りではなく漆の木の状態を見るためです。
平成16年から年に30本、4年がかりで20アールの広さに
計120本を皆で植樹しました。
現在約70本が生育中。
育たなかったのは、自然体での自生力の調査の意味もあってあえて手をかけ過ぎず
雪でおしつぶされたり折れたり根腐れをおこしたりして育たなかったのと、
まだ背丈が小さい時の草刈時に間違って伐ってしまったためです。
(漆の木より草のほうの背が高く草刈機を使用したので)
生育中の木は病気にかかること無くすくすく元気に伸びました。
実生の苗、野生の漆の木、根で増やした苗の3パターンを実験的に試みましたが
‘今さんの還暦のお祝いを兼ねての漆掻き’を目的に掲げてきました。
あれから10年、今年がちょうどその年です。
漆を採取するには時間がかかりますし、一本の木から200ccしかとれないんです。
木の血液とも言える樹液、一滴でも無駄にできない大切な自然からの贈り物です。
来月には漆掻きができそうなので、記録したいと思います。
漆を採るまでも大変、木を育てるのも大変、器にするのも大変時間がかかるもの。
いろんな方々の思いも入っており、また森と共に生きている事を改めて感じます。
時代は増々速くなりストレス社会となっていますが、時々自然に身を委ねてゆったり
落ち着いた時間が必要なんだと思います。
一つのお椀が出来るまでには様々な物語があります。
思いを巡らす事によって味わい深く豊かなモノとの関係ができると思います。
山の恵み、もうひとつタラの芽
小笠原さんが、その場で探してくれました。(その日の夕飯はタラの芽の天ぷら)
こちらは漆の新芽
タラの芽と漆の新芽、良く似ております。
知り合いの知り合いが間違って漆の新芽を食べて全身に漆がでて入院したとか。
いや〜、山の恵みも間違うと怖い。
『日本の伝統展』のお知らせ
伊勢丹三越店での展示会が無事終了いたしました。
お忙しい中、お越しくださった皆様ありがとうございました。
次の展示会のご案内です。
『日本の伝統展』木村漆工房出展
会期:平成26年4月16日(水)〜21日(月)
会場:新宿高島屋11階
時間:10:00〜20:00
18日(金)19日(土)は20:30まで
最終日は18:00閉場
木村は19日(土)から21日(月)まで会場におります。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
さて、東京に出発するまで仕事仕事と手を動かしております。
先日、新しい研修生がきました。
数年漆の仕事をしており、ひと通り作業は出来る方なのですが
若手育成事業の研修生として、課題作を制作して技術等の習得に
励みます。
初日は、初心に返って、道具作りです。
漆刷毛の切り出しです。
漆の刷毛は人毛を板で挟んで、鉛筆のように削りだして使用します。
植物油で漆を洗い出し、保護のため油をつけて保存しますが
刷毛の始末が悪いと漆で毛が固まって使えなくなります。
漆の作業は準備や後片付けにとても時間がかかるんです。
色の違う漆を塗るのに、絵の具のようにはいきません。
木村も一緒に刷毛を金槌でとんかんとんかん叩きます。
強く叩くと毛がちぎれるので時間をかけて丁寧に叩きます。
今、刷毛職人は日本で一人だとか。
丁寧に使うとずっと長く付き合える道具です。
大切にしたい相棒ですね。
テディベアに七々子塗ボタン&展示会お知らせ
テディベア作家さんが七々子塗のボタンをオーダーし、完成した作品の
写真を送ってくださいました。
とても愛らしいです。ほっとします。
手作りならではの特別なもの、心を込めて作るのは同じだからでしょうか。
大事にしたいなという優しい気持ちになります。
今春、中学生になる息子が2年ほど前までは、ぬいぐるみに毛布を
かけてあげていました。
手作りっていいなとつくづく思います。
さて展示会のご案内です。
『日本の技と心展』
会期:4月1日(火)から7日(月)
会場:伊勢丹新宿店 本館6階催事場
時間:10:30〜20:00(最終日は18時まで)
https://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/1404wazatokokoro/tabi.jsp
初日と2日目に小笠原富輝が、6日7日に今照芳が実演いたしますので、近くにお寄りの際には
是非お立ち寄り下さいませ。